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若い力で!

投稿者:所長 2022年02月01日

 

 

 これまでにないスピードで感染拡大が続いている新型コロナの第6波により、ここ福岡県でも先月末から「福岡コロナ警報」や「まん延防止等重点措置」が発令されました。

 年明けのブログで、再び大きな波が来ることなく新型コロナが収束に向かうことを願っていましたが、残念ながら現状はそれどころではない事態となっています。

 

 ムーブでも、今月開催予定だった「父と子の料理教室」や「エプロン男子」など、一部の講座について中止とせざるを得なくなりました。男性向けの講座はとても人気が高く、定員以上の応募をいただいていただけに残念ですが、何とか今の措置の期限である2月20日で解除されて、その後は予定どおり開催できるようになることを切に願いたいと思います。

 

 ムーブで、この男性向けの事業と併せて近年力を入れているのが、若者向けの取り組みです。

 世界的にみると我が国のジェンダーギャップ指数は156か国中120位で先進国最下位となっており、ジェンダー平等に向けた動きはかなり停滞(一部後退?)していると言わざるを得ませんが、これを大きく突き動かすのは若い力ではないかと思うからです。

 

 このため、ムーブでは、大学生向けのキャリア形成プログラムや高校生への啓発事業などを行ってきており、昨年も市内の高校生が「女性のエンパワーメント」に関して自ら調査研究した成果をオンラインで発表をするというセミナーを行いました。

 

 

 また最近では、市内外の高校・大学から実習のような形でこちらに来られて(又はオンラインで) ジェンダーに関する現状や課題、ムーブの取り組みなどについて勉強をしたいという依頼も増えています。

 

 

 その中で昨年、ある首都圏の大学から実習に参加された学生から、同年代の若者の意識として、「学校ではあまり男女差別を感じることもないので、まわりはジェンダーの問題にほとんど関心がない」という趣旨の発言がありました。

 

 確かに学校内ではジェンダーギャップの解消に向けた取り組みは進展していっていると思いますが、家庭内も含めて社会では、まだまだアンコンシャス・バイアス、固定的性別役割分担意識などによる差別・格差は存在しています。

 

 若いうちからそういったことに(おかしいと)気づき、考え、それらをなくすために行動する若者(男女問わず)を一人でも増やしていくため、これからも若者への啓発事業により一層力を注いでいきたいと考えています。

新年のご挨拶  ~新たな変化が動き出す年に~

投稿者:所長 2022年01月04日

 

 皆さん、新年あけましておめでとうございます。
 本年もムーブをよろしくお願いします。

 

 新型コロナウイルスが海外で初めて検出されて2年あまりが経過しました。この間、収入の減少や家庭内暴力の増加など、特に女性には厳しい状況が続いています。

 我が国においては昨年秋以降新規の感染者数が減少し、少しずつ日常を取り戻してきていましたが、年末あたりから増加に転じ、新たな変異株の動向とともに予断を許さない状況となっています。今後再び大きな波が来ることなく新型コロナが収束に向かい、何とか今年中にコロナ前の生活に戻ることが出来ることを強く願っています。

 

 さて、今年の干支は「壬寅(みずのえ・とら)」。

 あるネット情報によれば、「壬」は「生まれる」、「寅」は「延ばす、成長する」を意味し、この二つの組み合わせから「新しく立ち上がる」、「生まれたものが成長する」といった縁起のいい年になるということです。

 また、九星と十二支の組み合わせでは「五黄の寅(ごおうのとら)」。

 36年に1回巡ってくるこの年に生まれた方は、周囲を圧倒するパワーを持ち、強い正義感と行動力を併せ持つ、強い運勢を持つと言われています。

 今年こそ、新しい芽が成長し、新たな男女共同参画社会の実現に向けて強く動きだす年になってくれることを期待したいと思います。

 

 ちなみに、前回の「五黄の寅」は1986年。この年は男女雇用機会均等法が施行された年(法の成立はその前年)に当たります。

 

 この男女雇用機会均等法が成立した時の労働省の担当局長だった赤松良子さん(現・日本ユニセフ協会会長)が、昨年末まで日本経済新聞の「私の履歴書」に連載されていましたが、大変な苦労の中ぎりぎりの交渉を経て何とか成立にこぎつけた様子が描かれていました。

 成立時は、ほとんどが努力義務とせざるを得なかったことから厳しい評価も多かったようですが、今顧みるにこの時にこの法律ができたことでいろいろなものが動き出したことは間違いありません。

 

 赤松さんの連載の最後(12/31日付)で述べられている一部を下記に引用させていただきます。

 

 「均等法ができた当初、男女差別禁止の項目の多くは努力義務でしかなかった。総合職、一般職というコース別採用を取り入れ、実質的に女性と男性を区別し続けようとした企業も多かった。それでも、社会は確実に変わった。

 変化は新たな変化をうむ。効き目がすぐ表れなくても、必ず効いてくると信じたい。」

 

傍観者にならない!

投稿者:所長 2021年12月04日

 

 今年も残すところあと1か月、昨年に続きコロナで始まりコロナで終わるという年となりました。

 ただ、このところ我が国では新たな感染状況は落ち着いており、ここムーブも緊急事態宣言が解除された10月から通常どおり事業を実施しております。

 男性向けに人気の料理教室「エプロン男子」の初級編も久しぶりに4回全部予定どおりの日程で開催できそうな状況です。

 

 そういう中、11月13日(土)に「女性に対する暴力をなくす運動」期間に合わせて実施した特別講座「サバイバーが語る性暴力~あなたはひとりじゃない~」では、8歳で性暴力被害に遭われた 工藤 千恵さん による講演会を行いました。

 

 言うまでもなく、女性への暴力、とりわけ性暴力は、女性に対する最大・最悪の人権侵害行為であり、これを根絶するためにどうしたらいいのか、社会全体で取り組むべき大きな課題です。

 

 しかし、今回実際に性被害に遭われたご本人のお話をお聞きして、被害者が受けた傷はあまりにも深く、苦しいものだと改めて認識不足を痛感しました。

 今回ご講演された工藤さんは、被害に遭われた後も被害のことを友人に知られて心を閉ざしたり、自分の性を否定して死にたいと思ったりと大変な時を過ごし、夫と知り合って彼の理解の下で徐々に回復はしてきているそうですが、事件から約40年が経過した今でもフラッシュバックや過呼吸、依存症などに悩まされながら生きているとのことでした。

   

 

 

 

 本来なら被害者なのに一生その心の傷を抱えながら生きていかなければならないというお話を聞いて、加害者が捕まったから良かった、有罪になったから良かったでは済まされない、何かやるせない思いを感じました。

 

 「被害者も加害者も傍観者も生まない社会へ」という強い思いから、絶対に思い出したくない事件の話やその後の苦しみについて敢えて公の場で講演活動を行っている工藤さんの勇気と思いに応えるためにも、傍観者とならずに、性犯罪をなくすために何か自分でできる行動をとることが重要です。

 

 話はちょっと違うかもしれませんが、東京2020大会の組織委員会で森 元会長が「女性は・・・」という発言をされたとき、その場にいた委員の方が、おかしいと気づいたがその場で何も言わなかったので同じ意見だと思われても仕方がない、という趣旨の反省の弁を述べていましたが、まさに、自分はわかっていると思っていてもそれを発言や行動に表さないと社会は変わりません。

 一人ひとりでできることは限界がありますが、それが大きなうねりとなって社会現象となっていくよう、ムーブとしても今後も継続して女性への暴力の根絶に取り組んでいきたいと強く思ってます。

 

 これから冬本番となり、風邪なども本格的に流行する季節となってきます。

 皆さまにおかれては、新型コロナ感染防止対策はもちろんのこと、くれぐれも体調管理にご留意され、元気に新年を迎えられることを祈念いたします。

一日も早く実現を!

投稿者:所長 2021年11月02日

 

 

 体操・新体操の世界選手権がここ北九州市で開催されました。

 9月末で緊急事態宣言が解除され、感染状況の減少傾向が続く中で観客を入れての開催となり、大いに盛り上がりました。

 特に、東京オリンピックの鉄棒で落下して予選落ちした内村航平選手が、見事予選を通過して決勝に進み、会場での大声援の中で決勝でも素晴らしい演技で6位入賞を果たされました。最後着地を決めたときは会場からも割れんばかりの拍手で、演技後、北九州市が生まれ故郷の内村選手が、「ありがとう 北九州」と書いたTシャツを観客に向けて掲げている姿にとても感動しました。

 コロナがこのまま収束に向かって、このような感動を生で味わうことが普通に出来る社会に一日も早く戻ることを期待したいと思います。

 

 10月31日に4年ぶりとなる衆議院議員選挙が行われました。

 ご案内のとおり、世界経済フォーラムが毎年発表しているジェンダーギャップ指数で、今年我が国は156か国中120位で先進国最下位、政治分野での参画が進んでいない(147位)ことがその大きな要因です。

 3年前に「政治分野における男女共同参画推進法」が施行されて今回初めての衆議院議員選挙となりましたが、残念ながら、立候補者の女性比率は、前回とほぼ同じ17.7%、当選者の女性比率も9.7%で前回(10.1%)を下回る結果となりました。

 女性が政治家になる(立候補する)には実際のところさまざまなハードルがありますが、誰もが暮らしやすい社会を築いていくためには、男女が等しく政治に参画することが不可欠です。諸外国の事例も参考に、クオータ制の導入などさまざまな取り組みを実施することで、多くの女性が政策形成に参画している社会を一日も早く実現する必要があります。

 

 今月11月12日(金)から25日(木)は「女性に対する暴力をなくす運動」期間です。

 これに合わせて、ムーブでは11月13日(土)に、特別講座「サバイバーが語る性暴力~あなたはひとりじゃない~」を開催します。性暴力サバイバーである講師から、わかりにくい性暴力被害について学び、被害者を傷つけないために周りの支援の在り方について考えていきます。

 また、期間中は、昨年に引き続きここムーブの屋上を、この運動のカラーであるパープルでライトアップするとともに、今年から小倉駅や黒崎駅のペデストリアンデッキ周辺でもパープル・ライトアップを行う予定です。

 女性への暴力は重大な人権侵害行為であり、その根絶は男女共同参画社会を築いていく上で最大の課題です。「女性への暴力がない社会」を一日も早く作っていくため、ムーブとしても啓発や相談などさまざまな取り組みを行ってまいります。

 

 先月から福岡県では緊急事態宣言が解除され、ムーブでも感染防止対策を講じながらさまざまな事業を予定どおり実施しています。

 今後ともムーブの事業に積極的にご参加いただきますよう、よろしくお願いします。

 

ようやく再開、多彩な事業を展開します!

投稿者:所長 2021年10月01日

 

 

 8月6日から一部を除いて休館となっていたムーブですが、緊急事態宣言の解除に伴い、10月1日から一定の制約はあるものの活動を再開することが出来ました。休館中、利用者の皆さまには大変ご不便をおかけしておりましたが、これからは講座やセミナー等について予定どおり開催していきます。部屋の利用などもできるようになりますので、ご活用のほどよろしくお願いします。

 

 今回の第5波と言われる感染拡大場面が、ワクチン接種などの効果でこのまま減少傾向が続いて収束に向かっていくことを願いたいところですが、残念ながら年内にも次の第6波が来るという専門家も多いようです。

 いずれにしても、これまで言われ続けているように、コロナ禍で深刻な影響を受けているのは男性より女性の方が多いことを踏まえ、昨年国連のグテーレス事務総長から各国政府に対して出されたメッセージにあるように、「女性や女児をCOVID-19への対応に向けた取り組みの中心に据える」ことが今後も不可欠であると思います。

 

 ムーブとしては、今後もジェンダー平等、女性・少女のエンパワーメントを推進するため、withコロナ、afterコロナ双方を見据えて様々な啓発や就業支援、相談等の事業を積極的に展開してまいります。

 

 今後の主な事業の予定ですが、11月5日(金)に「第32回アジア女性会議-北九州」をオンライン方式(ムーブでの配信映像視聴も可)で開催します。

 今回は「ICTと女性」というテーマで、情報化時代における女性のエンパワーメントについて、有識者による対談と、地元企業や海外も含めたNGOによる優れた実践例の紹介などを行う予定です。

 

 また翌日の11月6日(土)には、 現在フリーアナウンサーとしてご活躍の笠井信輔さんをお迎えして、講演会(おとこのライフセミナー)を開催します。

 フジテレビのアナウンサーだった時に超多忙の中で育児に奮闘したご経験なども交え、「男のドタバタ育児から、日本の男女共同参画、ワーク・ライフ・バランスへの歴史的背景を紐解く」というテーマでお話をしていただく予定です。

 

  さらに、11月12日(金)から25日(木)の「女性に対する暴力をなくす運動」に合わせて、11月13日(土)に「女性への暴力ゼロ運動特別講座」を開催します。

 

 このように、これから様々な事業を予定しておりますので、是非積極的にご参加のほどよろしくお願いします。

またまた休館です…

投稿者:所長 2021年08月20日

 

 

 ワクチン接種の進展とともに感染者数が減少に転じるのではと期待していた新型コロナですが、感染力が強いデルタ株のまん延等により、ここ福岡県でも逆に1日当たり千人を超す新規の陽性者が確認されるなど爆発的な感染状況が続いており、ついに4回目の緊急事態宣言が発出されました。

 

 ムーブでは、県の特別警報が出された8月6日から一部を除いて休館となり、予定していた講座やセミナーも中止や延期、オンラインでの開催などの対応をせざるを得ず、利用者の皆さまには大変ご不便をおかけしております。

 

 今考えてみると、7月に「ムーブフェスタ2021」を予定どおり開催できたことは本当に良かったと思いますが、今後この状態がいつまで続くのか、先の見通しが全く立たない状況となっています。

 

 ちょっと前までは、7月までに高齢者へのワクチン接種がほぼ行き渡れば、8月以降感染状況は収束に向かうのではないかと期待をしていましたが、デルタ株の猛威によりその期待は打ち砕かれました。特に、これまで感染しにくいと言われていた若年層への感染が飛躍的に増大しており、この層にはまだワクチン接種が進んでいないことからこのような状況になっているものと思われます。

 

 ワクチン接種については10月から11月になれば希望する方々への接種が概ね行き渡ると言われており、さすがにそこまでくれば収束が見えてくるのではないでしょうか(強くそう願いたいと思います!)。

 それまでの間、感染力が強いということを強く意識して、とにかくこれまで以上に一人ひとりが「感染しない」「感染させない」行動を徹底していくしかありません。一緒に頑張りましょう。

 

 さて、前回のブログでご紹介した、9月4日(土)の在福岡アメリカ領事館のユキ・近藤・シャー領事によるセミナー(テーマ:「女性のエンパワーメント~多文化共生の視点から~」)は、ムーブが休館となることからZOOMによるオンライン方式での開催に変更しました。

 既にお申込みいただいている方々にはご迷惑をおかけしますが、自宅又は職場等からオンラインでの参加をお願いしたいと思います。

 また、参加申し込みの締め切りを8月27日(金)まで延長しましたので、オンラインなら参加できるという方については、ぜひお申し込みをお願いします。

ムーブフェスタ2021開催のお礼とセミナーのご案内

投稿者:所長 2021年07月31日

 

 

 

 2年ぶりの開催となった「ムーブフェスタ2021」は予定どおりのスケジュールを実施して7月24日(土)に終了することが出来ました。

 まずは期間中様々なイベントにご参加いただいた皆様に感謝申し上げます。

 おかげでオープニングイベントである「近藤サトさん講演会」に300人近くの方々にご来場いただくなど、感染防止対策を講じる中で期間中多くの方々にご参加いただき、男女共同参画社会の形成に向けて多様な情報発信ができたのではないかと思います。

 また、事前準備から主催事業の運営等にご尽力いただいた実行委員の方々や、様々なイベントを企画・実施していただいた市民団体・個人の皆さまには、感染予防のため何かと気を遣うことも多々あったかと思いますが、大きな混乱もなく開催できたことをこの場をお借りしてお礼申し上げたいと思います。

 

 さて、1年延期となった東京オリンピックも開幕して1週間以上経過しました。

 新型コロナウイルスとの関連で開催の是非がいろいろ言われる中での開催となりましたが、連日様々な競技で熱戦が繰り広げられ、多くの日本選手が活躍していることもあって私もテレビにくぎ付けとなっています。

 今回のオリンピック・パラリンピックの3つのコンセプトのうちの一つは「多様性と調和」です。「人種、肌の色、性別、性的指向、言語、宗教、政治、障がいの有無など、あらゆる面での違いを肯定し、自然に受け入れ、互いに認め合うことで社会は進歩する」とされていますが、今回のオリンピック・パラリンピックを経て1日も早くそういう社会になることを願っています。

 

 ここムーブでは、9月4日(土)に在福岡アメリカ領事館のユキ・近藤・シャー領事をお迎えして「女性のエンパワーメント~多文化共生の視点から~」のテーマでセミナーを開催します。

 このセミナーでは、女性活躍を推進し、多様性を尊重しながら誰もが活躍できる職場や社会を作るために必要なことについてお話しいただく予定となっており、先日西日本新聞社北九州本社の代表に就任された甲木正子さんとの対談や、会場にご参加いただいている方々と双方向でのやり取りもしていただきたいと考えています。

 ワークライフバランスを図りながらそれぞれの立場で活躍するための多くの有意義なヒントを得られるセミナーになると確信していますので、ぜひ奮ってご参加ください。

 

 この地域でも新型コロナの感染者数が急速に拡大し、またも「まん延防止等重点措置」が施行されましたが、一方でワクチンの接種も進んでいます。あと少し、一人ひとりが「感染しない、させない」生活を徹底しましょう。

 

いよいよムーブフェスタ2021開催!

投稿者:所長 2021年06月30日

 

 

 いよいよ7月3日(土)からムーブフェスタ2021が始まります。

 

 昨年は新型コロナウイルス感染症拡大防止のため、1995年7月のムーブ開所以来初めての中止とせざるを得ませんでしたが、今年は、感染防止対策には十分に配慮しつつ実行委員をはじめ多くの関係の方々とここまで開催のための準備を重ねてきました。

 

 6月20日で緊急事態宣言に伴うムーブの休館措置も解除され、20時までという制限はあるものの(7月1日現在)通常どおりの活動を行っており、このままいけば今年は予定どおり開催できそうです。

 

 今年は、7月3日(土)のオープニングを飾る近藤サトさんの講演会の後、7月24日(土)まで約3週間にわたって、主に市民団体の方々の企画によるセミナーやワークショップ、映画の上映会やフリーマーケットなど例年並みの100近いイベントが予定されており、男女共同参画社会の形成に向けて多様な情報発信ができるのではないかと期待をしているところです。

 

 会場では、マスクの着用や入り口での検温など、感染防止対策を徹底して安全・安心な運営に努めてまいりますので、皆さまには引き続きご協力いただき、是非ご参加いただきますようよろしくお願いします。

 

  なお、感染防止対策の一環として、一部の参加団体ではライブ配信をする予定です。ムーブフェスタ特設サイトで、ご確認ください。

 

 市内の新規感染者の状況は減少傾向にあるもののまだ予断を許さない状況が続いており、変異株の動向も大きな懸念となっていますが、一方でワクチンの接種は進んでいっており、今月末には希望する高齢者への接種が完了する見込みとなっています。また、今後集団接種に加えて個別接種や職域等での接種が進めば収束に向けた兆しが見えてくるのではないかと期待をしているところです。

 

 今年のムーブフェスタ2021が無事に開催できて、参加された皆さんにとって実り多いものとなることを願っています。

今回を最後に・・・今年こそは

投稿者:所長 2021年06月01日

 

 

 ここ福岡県では、5月12日(水)から3度目の緊急事態宣言が出され、ムーブも現在休館となっています。当初5月末までの予定でしたが、6月20日まで延長されました。
 足元で新規感染者数は減少傾向となってきたものの、GW前後の感染拡大を受けて病床のひっ迫状況が続いており、やむを得ない措置だと思います。
 皆さまには引き続きご迷惑をおかけすることになりますが、ご理解のほどよろしくお願いします。(最新の状況はホームページ等でご確認ください。)

 

 一方でワクチンの接種は、徐々にではありますが進展してきており、ほとんどの自治体で7月までには高齢者への接種が完了する見込みとのことであり、このまま感染が収束に向かって緊急事態宣言は今回が最後となることを切に願っています。
 ムーブでは7月3日~24日に、「ムーブフェスタ2021」を開催する予定です。昨年は中止となったムーブフェスタですが、今年こそは(感染防止対策には引き続き万全を期しつつ)予定どおり開催できることを願いたいと思います。

 

 今回のパンデミックが始まってすぐに国連のグテーレス事務総長は、「女性及び女児をCOVID-19への対応に向けた取組の中心に据える」よう各国政府に対してメッセージを発表しました。それから1年余り、ワクチンの接種が本格的に始まったこれからもこのメッセージを具体的に実行していく必要があります。

 

 先日内閣府は、「コロナ下の女性への影響と課題に関する研究会」報告書を発表しました。
 「誰一人取り残さないポストコロナの社会へ」との副題がついたこの報告書では、新型コロナ感染症の拡大により女性への深刻な影響が明らかとなったこと、その根底には平時においてジェンダー平等・男女共同参画が進んでいなかったことがあり、今こそ幅広い政策分野でジェンダー視点を入れた政策立案が不可欠で、女性に焦点を当てた既存の制度や慣行の見直しを求めています。

 

 ここムーブでも固定的な性別役割分担意識の解消や女性の就業支援など、これまで以上に取組を強化していく考えですが、5月末からは、コロナ禍の中で家庭や仕事、人間関係などについて不安や悩みを抱えている女性のための電話相談を開設しました(当面、毎週木曜午後及び第2・第4水曜日の夜)。
 厳しい状況に置かれている女性に寄り添った支援を行ってまいりますので、一人で抱え込むことなくご相談ください。

今年のイコール・ペイ・デイは5月6日です。

投稿者:所長 2021年04月30日

 

 ゴールデンウィークが始まりました。本来なら旅行にレジャーにといろんな場所に出かけて楽しい思い出を作る時期ですが、東京・大阪をはじめ一部の地域では3回目の緊急事態宣言が出されており、不要不急の外出を控え、人との接触を減らす行動が求められています。

 

 ワクチンの接種が行き渡るまでの間は、とにかく感染を抑えこむことを最優先に、身近なところで三密を避けて過ごしましょう。

 

 さて、イコール・ペイ・デイ(EPD)という言葉をご存知でしょうか?
 これは「女性が男性の1年分と同じ賃金を手にする日」ということで、男性が1年間働いて得られる賃金の総額と同額を得るのに、女性は1年を超えていつまで働く必要があるか、その同額となる日を示したのがEPDです。

 

 このEPDは、働く女性の国際ネットワーク組織であるBPW(Business and Professional Women)が始めた啓発活動で、今年の日本は5月6日、つまり男性が昨年1年間で得た賃金を、女性は今月まで4か月余り余分に働いてようやく同じ賃金を得られるということになっているようです。

 

 ちなみに諸外国では、アメリカが3月24日、イギリスが4月1日、ドイツが4月4日ということで我が国より1か月以上短くなっており、男女の賃金格差はOECD加盟国の中でブービー、つまり下から2番目に格差の大きい国となっています。

 

 その主な要因は、同じ会社で正規で働いても男女で昇進等に差があることや、女性の非正規雇用の率が高いことなどですが、単にその差をなくせばいい(それ自体もなかなか進んでいませんが)というわけではなく、家事・育児等家庭での性別による役割分担意識の解消や無意識の偏見をなくしていくことなど、やるべきことはたくさんあると言わざるを得ません。

 

 ここムーブでは、そのための啓発セミナーや講座、相談など、さまざまな事業に取り組んでいますので、ぜひ積極的にご利用いただきますようよろしくお願いします。

 

 また、(先月もご紹介した)大崎麻子さんの講演会(男女共同参画セミナー)をオンライン方式で5月22日(土)に開催します。世界的に活躍されている大崎さんの話はきっと皆さんに力を与えてくれると思いますので、ご興味のある方は是非お申し込みください。